駄文の杜

ネタ元に対して畏れ多い落書きになったため改題
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「上下」から「対等」へ


法制執務の研修講師を仰せつかっているオイラ。人前で話すのは嫌いなのだが、仕事ですから、はい喜んで。
で、政策法務の本とかから拾った言葉を、よく使う。

「昔の機関委任事務が廃止され、今では国や県と市は"上下"ではなく"対等"なんですよ。自分たちで主体的に法解釈とかしてくださいな」


例えば、

空家等対策の推進に関する特別措置法
(空家等対策計画)
第六条 市町村は、その区域内で空家等に関する対策を総合的かつ計画的に実施するため、基本指針に即して、空家等に関する対策についての計画(以下「空家等対策計画」という。)を定めることができる。

まち・ひと・しごと創生法
(市町村まち・ひと・しごと創生総合戦略)
第十条 市町村(特別区を含む。以下この条において同じ。)は、まち・ひと・しごと創生総合戦略(都道府県まち・ひと・しごと創生総合戦略が定められているときは、まち・ひと・しごと創生総合戦略及び都道府県まち・ひと・しごと創生総合戦略)を勘案して、当該市町村の区域の実情に応じたまち・ひと・しごと創生に関する施策についての基本的な計画(次項及び第三項において「市町村まち・ひと・しごと創生総合戦略」という。)を定めるよう努めなければならない。


何となく、最近の法律にはこの手の条文が多いような気がする。

もっとも、オイラは条文読んで、判例調べて、学説調べて、用語用字を整理するのが仕事で、政策とか考えるCPUは積んでいないから、難しい話は解らないけど。


研修で、オイラのバカな話を聞いて、事務室に帰って、所管する仕事の関連法を読んだ方は、こういう条文をどう思うのだろうか。

交通安全係

友人が今年の4月に某課の交通安全係へ異動になった。

http://grapee.jp/43361

この件で忙しそうだと思い、先日酒を飲みに誘い、2人で周りに聞こえるように話をする。

オイラ 「どう?交安の仕事は?」
友人 「いや、はじめは俺に交安係なんてエリート部署、勤まるかどうか不安がったけど、慣れて来たよ」
オイラ 「例の法改正の影響は?」
友人 「もうそろそろ摘発される奴がいても不思議とも思えないね。」
オイラ 「職場にも、抵触しているヤツはいるんじゃね?」
友人 「そうそう。朝夕は、フラフラしているように見えて、交安係は実は巡回しているから」
オイラ 「怖い怖い。さすがは交安だ。」

さて。具体的な内容に触れず、かつ、「交通安全係」を「交安」と敢えて略して話したのは、他でもない。

オイラも友人も、公安を念頭に話をしているからだ。
もう少し酒が進めば、転び公妨の寸劇でも演じただろう。何て、稚拙な自己顕示欲。お互いにこの齢になっても中二病が治らないから、今となっては無二の親友だ。

ちなみに、友人はオイラを呼ぶとき「センセイ」と呼び続けた。

うーん。

・公安所属の公務員らしきオッサン
・「セイセイ」と呼ばれるオッサン

正体不明だ。周りの人はどう思ったろう。
ビクビクしたろうか。辟易しただろうか。何者かしらと首を傾げたろうか。

彼らを、一般に「囚われの聴衆」と呼ぶ。受忍限度を超えると損害賠償が認められることもあるだろう。

経営のセンスか…

ふるさと納税が人気のようだ。
http://www.furusato-tax.jp/rank.html
っていうか、ランキング上位の自治体はズゲーな、とか感心してしまう。

個人的には、ふるさと納税してくださった方に、お礼として形あるものをお送りするのも素敵と思うが、できれば、我が誇るべき地方都市に足を運んでくれるようなお礼をお送りするというスタンスがより素敵と思う。

最も歴史好きの琴線に響いたのは、弘前市さんの一口城主。
http://www.hirosakipark.jp/15065.html

オイラのように、保守的な者には驚天動地のアイディアを生み出すことはできないのだが、若手は色々検討しているようで、大口の寄付を対象にした公の施設での披露宴とかいうビックな案を耳にした。

万一にも話が具現化すれば、スタッフから余興に至るまで、職員(きぐるみを含む。)が全面協力し、料理とかは特産品の満漢全席みたいな感じだ。一応、声が掛かってもいいように、神職の資格を検討してみるか。どうも通信課程で取得できるようだ。
http://jinja.jp/modules/chishiki/index.php?content_id=143

ちなみに、指定管理の場合は別にしても、直営の温泉宿とかの入浴券や宿泊券をお礼の品にする場合、例規的にはどうなのだろうか。使用料の減免という考え方もできなくはないだろうが、温泉だったら入湯税とかあるだろうし、すると減免してもいいのか悩ましい気がする。

ま、我が社ではそんな話になってないので、そしてカーズは考えるのをやめた。

不安

明け方、不安で目が覚め、時計を見る。カーテンの隙間から白み始めた空が見える。目を遣ったデジタルの時計のディスプレイは、緑とも青ともつかない色で時間を映し出す。

4:24。
「詐害行為取消権か…」
ぼくは、ぼんやりとした頭が、比較的早く答えに辿り着いたことに安堵して、再び束の間の眠りに落ちた。


30代も折り返し、ぼくは、最近、ある不安に支配されている。

「日ごとに、バカになっている」

時間とともに低下する脳の機能には抗しえない。そんなことは理解しているが、その厳然たる事実が堪らなく不安だ。ネズミがいたら花束でも渡しそうだ。ラルフ・ネルソン版なら、まごころを君にという感じか。

そんな訳で、出勤中に見かける車のナンバー(1044までに限る。)、昼飯を買ったコンビニのレシート。ふとした文字列を目にすると、愛する法律の女王の条文を頭の中で検索するが、思い出せないことが増えた(コンビニは不法行為近辺が多い。)。

「ピアニストは1日練習を休むと、技術が後退する」とか思い出しながら、最近はお昼休みの間の5分~10分間、柴田S式一問一答法律用語集とかを読んでいる。もう司試とか司法書士とか受ける気力を持つのは難しいが、この本は学部生時代の基礎知識を確認するのに重宝する。


不安な毎日の中、第一法規さんの「自治体法務検定」という試験を再び受けてみようかと考え、先週くらいから当時のテキストを読み始めた。

この試験の素晴らしいところは、結果表に科目ごとの得点と順位が表示されるところにある。といっても、1位を獲れた訳ではなく数人に敗れてしまった訳だが、「そこそこデキても1位になれない」という、自分の人生を再確認することができる。

恥を晒せば、ぼくは、若い頃にアイデンティティとというものを適正に確立できず、エリクソン的な言い方(←たしか)をすれば、他者との差異、得手不得手の相対的な位置関係によってのみ自己の座標を特定してきた。そんなぼくにとってみれば、科目の得点と順位という指標を与えてくれるシステムは、とても甘美なものに見える。少なくとも、職場では、こういう自己の立ち位置の把握ということはできない。


こういう壊れた人間が幸せになるためには、国がもっと国家資格を作るべきではないのか。情報処理技能者のときは思い切った整備したではないか。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/seido_gaiyo.html
例えば、
「ここに居ても良いんだよパスポート試験」
「基本結婚しても良いんだよ技能者試験」
「応用そろそろ休んでもいいんだよ技能者試験」
「40前には子ども作るべきストラテジスト試験」
「じゃないと大学出るまで再任用で働くことになるアーキテクト試験」
「今が命の使いどころだマネージャー試験」
みないな。

そしたら、レベル4までは頑張って取る。

削除

削除

削除

あ、ありのまま…

…あ、ありのまま、今、起きたことを話すぜ。

「給与表を次のように改めようとしたとき、ページ末と次ページ頭の罫線(横)を消そうと思ったら、予想もしない罫線が消えていた。」
「セルが結合するくらいなら見て解るが、全く関係ない罫線が消えてしまった。」

何を言っているか解らねーだろうが、議案データを作っている俺にも解らなかった。

ただ、オレのワードのスキルが拙いとか、マイ○ロ・ソ○トが俺を陥れようとしているとか、そんなチャチなものじゃぁ断じてねぇ。
もっと恐ろしいものの片鱗を見たぜ。


ま、今回は給与条例じゃなく、似たような大きな表(利用料金)を持つ条例だったのだが。

ページをまたぐ表の場合の罫線の処理って、ウチだけのローカル・ルールなのかなぁ。他の自治体さんもそうなのかなぁ…。

はっきり言って、条文を練り上げてまとめるより、ワードの操作で悩む時間の方が長かった案件だ。

課長 「アレ、先週、遅くまで残っていたらしいけど、上程する条例、少ないね」

ええ。実は、ワードが使えなくて。なんて言えない。

オイラ 「いや、改正は利用料金だけなんですけど、泉佐野とか上尾の判例に照らすと、利用拒否事由に疑義がありまして」

なんて、息を吐くように嘘を言う。

課長 「ふーん」(←疑っている)

住民サービス

オイラ 「この条文、もう少し練り直しましょうよ」
先方① 「き、君は、住民サービスを考えている我が課の方針にケチをつける気か」
先方② 「な、なんて恐ろしいことを口にするのだ。それでも公務員か!!」
月影千草 「…恐ろしい子!」


例えば建設課の職員が「住民サービス」向上のために、境界立ち合いとかのついでに表示登記を代行したらどうか。
あるいは、固定資産税課が相続登記をしたら?
農業委員会事務局職員が農地転用の書類を作成するのは「住民サービス」だろうか?
契約課の職員が経営事項審査や経営分析申請したらどうか?

行政の担当部局で事務をしている職員にとっては、ついでに書類を作成するのはそれほど大変じゃないし、ともすればお褒めの言葉を頂けるかも知れない。が、これらは土地家屋調査士や司法書士や行政書士の皆様の仕事であって、こちらの皆様からは「民間を圧迫する」という批判を賜るかも知れない。

これらは法律によって罰則がある場合もあるのでいいのだが、罰則がないような無限の海原に、「住民サービス」というアヤフヤな船で漕ぎ出すのはちょっと怖い。

ちょっと前、「この印刷機、ほとんど使いませんから、サービスの一環として1枚5円くらいで市民に開放しましょう」という若手のアイディアが出たことがある。もし、このサービスを開始すれば、役所の目の前のコンビニで『マンガで解る独占禁止法』とか売ると思うが。


こういう即物的な話のうちはいいのだが、最近は、このような傾向が法解釈や制度運用の場面で見られる。

いわゆる具体的妥当性と法的安定性の相克という話では、行政法分野は法的安定性に重きを置いてきた。このあたりをして、従前は「お役所は杓子定規でダメ」という批判がされることがあった訳だが、今では振り子は逆に振れているかも。

最近、条文を曲解してまで目の前の事案を解決しようとする職員と、何度も議論した。

法律の解釈論の場合、命令や通達、裁判例を調べて先方と話をする。で、相手が言葉に詰まったときは、最近は「住民サービス」という装備が登場する。この剣で武装した相手に対して、反論する立場で議論するのはアホのすることだ。(一昔前は鉄拳が飛んできた)

オイラなりに思うところがあるので、その手の議論で負けたくないが、勝ったら勝ったで「アイツは住民サービスに反対した」という部分だけ切り取られ、周囲から危険視されることになる。

このご時世、制度なり法解釈について本当に「住民サービス」を根拠に独自の運用をする必要があるなら、立法事実を整理して、上乗せでも横出しでもいいから条例化すべきだと、オイラは思うのだが。

どうも、この言葉を魔除け(法制担当除け)の呪文のように使っているのではないか、という疑いが拭えない。

「ドローン禁止条例を作るんや」

昨日の会議(一部は誇張の脳内会議)

建設担当  「我が市の公園でのドローン使用を禁止する」
危機管理  「一律ですか?我が課では、有事に備えてドローンを配備しようとも検討しており…」
公園担当  「議題としている事案は急務なのだよ。」
財政担当  「聞けば、あのオモチャは、君の息子に与えるそうではないか。ヒト、モノ、カネ…。国が1つ傾くよ」
危機管理  「しかし、ドローンは、職員や消防団の立ち入れないような危険な個所の映像を撮影できるという有用な機能もあるのです」
観光担当  「今、郊外の公園では、休日にラジコン飛行機を飛ばすための利用客も無視できない数がおります」
広報担当  「ドローンは、イベントの撮影に新たな切り口を与えてくれるものです」
危機管理  「そうです。一律に禁じては、我が市は、この技術分野で先進自治体に後れをとるのです!」
レ○ホー  「2位じゃダメなんですか!2位じゃ!!」
全員     「…いや、それはダメだろ」

とりあえず、そもそも条例で何とかできるのか。多分300メートルから上は航空法の領分だ(81条)。

規制するとしても、当面は公園のような公の施設についてだろうし、条文とすれば、個別の公の施設条例の中の禁止事項あたりに加えるかというところか。

とはいえ、まさか「ドローン」と書く訳にもいかず、一般抽象化して書けばラジコン飛行機にも及ぶだろう。また、危機管理分野や広報・観光分野では、むしろオイラたちが利用したい技術でもある。

そうすると、絶対的な禁止というよりも、許可制にする方向になりそうだし、すると審査基準をどうするかという話が出てくるか…。事件報道を受けて「未成年のみの利用は許可しない」とかは、妥当とは思うが、ちょっとさすがに狙い撃ちな印象もあろう。

ま、野球のボールだって当たり所が悪ければアレだし、ペットボトルロケットが飛んでくるかも知れない訳で、そう考えると、一律禁止というのも悩ましい部分がある。で、個人的には届出制にして、万一の場合の事後的な救済のために、住所氏名を把握する位でもいいような気もするが、こんなことを口にすれば、またキール議長に「鳴らない鈴に意味はない」とか言われる訳ですよ。

公印取扱主任者代理

公印取扱主任者が今日から研修出張のため、諸般の事情でオイラがその代理になった。
文書係から時々怒鳴り声が聞こえているのが理解できた。

(例1)

・・・の手続をしてもよいか。
決裁のうえは、


うん。まぁ、このくらいは仕方ないか。

(例2)

○○ならびに○○におかれましては…、
、~の上は~


まぁ、例規じゃないし。良く聞く結婚式のスピーチネタじゃないから、この施行文書でもいいか。
しかし、「尚」を漢字で書きたがる人が多いのは何故か。
オイラ、人生で「尚」と意識して使ったのは諸葛尚くらいだ。

(例3)

【名宛人名】 殿


原課がいいなら止めないけどさ。
たしかに「殿」も、敬語といえば敬語だ。原則として上意下達のときの敬語だけど。

(例4)

○○ワークショップ開催について(通知)
 ↑
14ポイントくらい、ゴチック


…って、おいっ。
公印を押印する施行文書が、何でこんなにポップでキッチュか。
お誕生会かっ

心では激しいツッコミをしたが、見れば若い職員なので、やんわりと話をする。
もしオイラが昨夜に嫁と喧嘩でもしてたなら、直属の係長に内線電話を掛けたがな。

(例5)

○○書の内容について、意義のある者は、○日までに…


…帰れ。

ポツダム宣言

興が乗ってきたので、もう1つ。


秘書室長 「悪い。ポツダム宣言について調べてくれ。


どうも国政で何かあったようだ。
http://www.asahi.com/articles/ASH5N4D6VH5NUTFK007.html

この反応、ネットを見ると「悲報、愕然」みたいな記事も散見される。この論調、どうもこれを読むのは現代人の基礎知識らしいので大変に恥ずかしいのだが、オイラは読んだことない。

此度の御下命、6月議会の一般質問で、集団的自衛権とか聞かれるかも知れないという趣旨と拝察した次第。
http://www.ndl.go.jp/constitution/etc/j06.html
(外務省仮訳)


ここ数年、こういう指令が多く、ワード2枚でまとめろとか言われる。

例えば、「集団的自衛権の問題点を調べてくれ」と言われ、高野雄一先生の『集団安保と自衛権』(東信堂)を読んだりした。

要約/一部「」は引用
集団的自衛権の沿革については、チャペルテペック協定の地域的防衛権の発動について、ソ・中・英・仏が拒否権を行使したことに対して、アメリカが反発したことにより国連憲章に追加された「まさに拒否権の落とし子」(27頁)


こういう表現好き。

「…の忌み子ともいうべき~」とか、「~という時代に狂い咲いた仇花ともいえる制度」みたいな、著者がノリノリで書いている部分がたまらなく好き。

しかし、オイラの仕事は政治的見解を考えるのではなく、単に資料をまとめることだと我に返る。
あぶないあぶない(←かつての舌禍事件の経験が活きてる)。

難しいことは、オイラごときには理解できないが、検討の対象になるのは、多分、
・今後の秩序に対する脅威の内容は、冷戦的な意味での国家間紛争ではなく、「テロとの戦い」みたいな感じ
・このあたりが、集団的自衛権発動の要件になるかどうかは、ニカラグア事件がリーディングケース
くらいかなぁ…。

新人職員「おいくつなんですか?」

新人職員(←カワイイ)が、隣の文書係にある公印使用に来て、暫く傍に居た。

暫くの間の出来事

某係係長 「yatsukaさん、この前はありがとうございました。」
 「~したいんですけど、どうでしょうか?」
 「…なるほど。お忙しいところ、お世話になりました。」


…あぁ、後ろで会話が聞こえる。

新人職員 「あの、yatsukaさんて方、お若く見えますけど、係長さんですか?」
文書係新人 「…詳しくは知らないけど、たしか30代半ばじゃないかな?」
文書係職員 「係長じゃないよ。」
新人職員 「え、今、○○係長、敬語で話してましたよね?」

文書係係長 「すみません、yatsuka先生。申し訳ありませんが、おてすきなら、教えてください」
新人2人 「!?」

いたいけな法制担当をからかいやがって。文書係係長、絶対、この状況を面白がってやがる。


ちなみに、備品上の事情で、オイラは係長以上の使うことを許されるスペシャルチェアー(←肘掛がある)を使用している。あと、ライン系ではないので、名札や座席表には「主任」とか「主査」とか書かれていない。

そんなわけで、4月のとき、文書係の新人から「yatsuka係長」と呼ばれたときのショックというのは、今でも忘れない。

くそー。心はいつも15歳なのに(by山本弘)

○○基本条例

とある課が、基本条例を作るとか作らないとか。
まぁ、環境基本条例とかあるし、○○基本法もあるので、別に、反対はしないけど、基本条例は基本的によくわからん。あ、韻ふんじゃった。

たとえば、学生時代に初めに習うのは、だいたい、
 ・後法優先の原則
 ・特別法優先の原則
な訳で、条例の上位規範が作れない以上は、基本条例を作ってみても、後に成立した条例とか、射程の狭い条例に基本条例と抵触する部分があれば、それらが基本条例に優先する気がしてならない。

まぁ、基本条例があれば、後に事務をする者は条例体系に矛盾が生じないように配慮する必要もあるだろうし、矛盾を防ぐためにオイラたちのような部署があるのだろうから、事実上の問題は生じないだろうが。

とはいえ、「基本条例」と「条例」の関係を、「憲法」と「法律」のように捉えている職員も見受けられるのだが、それは違和感が否めない。

要綱と過信とエポケー

国とか、他の自治体の要綱を参考にした要綱案が来た。
参考にした要綱は、細号がイ、ロ、ハのようだったが、オイラの勤務先はア、イ、ウだ。

大きく手入れはしなかったが、せめてア、イ、ウに直すか、と、いただいたデータ(←他の自治体の要綱をコピペしただけのもの)を加工中、電話が鳴った。
それが面白そうな法務相談だったので、要綱の加工の手を止める。

…後に、思わず加工中のデータを原課に送ってしまった。

その起案が、本日、手元に。

第×条 …
 (1)  次のいずれかに…
  ア …
  ロ …
  ハ …

…原課の係長も、課長も、所管部長も、判子押してあるけどさ!
この補助金、どんだけトロピカルなんだよっ!!!
揃いも揃って、一足早い夏休み気分かっ!!
…いや、犯人がいうのも申し訳ないけどさ…。


オイラ「いや、○○係長、よく、課長とか判子くれましたねww」
係長「ウチの例規、いつも、君が作ってくれるから、誰も中身なんか見ないんだよね~。ははは」

どんだけ過信してるんだよ。この粗忽者を。いつか足元掬われるぞ。オイラのミスに。オイラは、誤字脱字にかけては、一家言ある男だ。

とはいえ、例規事務のほとんどない課については、これはあまり得意ではないのも事実。原課は「忙しく手が回らない」と例規事務を敬遠する傾向があり、ここ5年くらいは、例規事務はオイラがアウトソーシングしている。

こういうのが続くと、改め文や議案だけではなく、やがて議案の提案説明文や答弁書の作成が丸投げにされたり、議会の委員会の際に連れて行かれることもある。

オイラとすれば、色々と仕事を任せていただいて見識と人脈が広がった。が、原課が例規や法務を遠ざけるという傾向は、やや危険な気もしないでもない。これに気付いたのは、建設部長が、議案に関する疑問点を、所管課長や担当係長に聞く前に、オイラにダイレクトで電話してきたときだ。
上位法改正関係の議案であって政策性は薄かったのだが、オイラは、この時、「はっ、組織として何かが崩壊している」と思ったのも事実だ。

引っ越しと総合窓口

我が社、1階の一番奥に、とある制度の運用担当部局(←健康で文化的な生活の実現を目指す)があったのだが、

・一番奥ということは、各課の職員や、各課を訪れているお客様が見ている前を通る。
・すると、その皆様が、「あの方は、健康で文化的な生活の相談にきた」とわかる。
・それは、配慮が足りないのでは?


という指摘があり、当該課について、用事のある方に配慮した場所に引っ越すことになった。

意見の意図、それに対する対応は、十分理解できる。しかし、個人情報なり、プライバシーというものを根拠にした場合、
「では、滞納整理担当課は?」
「離婚届の提出については、市民課もそうでは?」
「障がいをお持ちの方は?」
「人権政策担当課は?」

なんて、かなり拡大する可能性があるのではないか、と思わないでもない。こう考えると、オイラたちは、市民の皆様のセンシティブな情報に深く触れている訳で、襟を正す機会にはなった。


ちなみに、年度末の組織規則改正で、総合窓口課の設立という案が出て頓挫した。

地方税法質疑応答集の記載と、地方税法22条あたりの問題提起をしたオイラが頓挫の原因だ。政策論や組織論を口にする立場にないので、煙に巻くような話をしたのが、総合窓口課という思想について反対の訳ではない。我が社の議論が成熟していないと感じたのだ。

思うに、総合窓口課の設立は、「ワンストップサービスによる利便性向上」という目標に向けて、各課の合意が成熟した段階に至る必要があろうと思う。

(悪い例)
●総合窓口の母体(現・市民課)
「仕事と責任を押し付けられる」
●窓口を移管する原課
「窓口を移管するのだから、ミスやトラブルは1次的に対応する総合窓口課が負うのが当然。俺たちは、窓口課のミスがあっても、対応しない」


こういう意識があるうちは、総合窓口課を作っても、絶対、うまくいかないと思う。それは、直接、市民の皆様の不便に繋がることは明らかだ。だったら、作らない方がいい。恥を晒すようだが、結局、「市民サービス」「住民福祉の向上」のような大きな目標を理窟で理解しながらも、感情レベルでは昔のセクショナリズムの残滓が見え隠れしていたりするのだ。

というか、そもそも、総合窓口を担当できる職員は、ゼネラリスト的な浅く広い知識、高いレベルの処理能力、「市役所の顔」としての接遇能力の3つが必要だろう。そういう職員は限られているし、オイラにいたっては、全て欠いている。

すると、まず、人材育成が急務だろうなぁ。


この話を書いたのは、冒頭の個人情報も関係しそうだったからだ。

総合窓口で、転入届を書きにした方の隣の席で、納税や健康で文化的な生活について相談するのは、少し、考えてしまうなぁ、なんて。

春の思い出

G,W。この季節になると思い出す。数少ない、僕の恋の思い出。

桜も散ってしまったゴールデンウィーク。
僕は、きみと3回目のデートをした。

映画、食事とテンプレ通りの時間を過ごし、夜8時、公園の坂道を一緒に歩いていた。

僕の歩幅が少し広かったのか、きみは2歩くらい遅れて付いてくる。不意に、「きみが居なくなったかも知れない」と不安になり振り返る。

頭1つ背の低いきみが、坂道の所為か、同じ高さの目線になる。見慣れないアングルに、僕は、一瞬ドキリとした。

その時。今まで気にも留めなかった光景。

きみの、向かって左の鼻からのぞく、1本の鼻毛。

そして、僕は、急に押し黙り、先を急ぐ。急に雰囲気の変わった僕を訝しむきみ。機嫌でも損ねたと思ったのか、いつもより饒舌に話しかけてくる。

「1つ、きみに言わなきゃいけないことがあるんだ」
僕は、我慢の限界を迎え、坂道を下りきったところで、決意を秘めて重い口を開く。

(鼻毛出てるよ)

喉まで出かかって、言葉にならない単語。顔が紅潮しているのが自分で解る。
一瞬とも永遠とも思える沈黙。それを破ったのは、きみの言葉。

「言って。ちゃんと聞いているから…」

(鼻毛出てるよ)
(鼻毛出てるよ)
(鼻毛出てるよ)

ダメだ。言えやしないよ。

そして、僕の口から、波となってきみの鼓膜を揺らしたのは、
「付き合ってください」

これが、僕の初めての彼女である。

いや、本当に、この日に告白しようと思っていたので問題ないのだが、切欠が鼻毛だったのは事実だ。

…10年以上前の春。幸せだった頃の他愛のない話(若干脚色あり)。

圧力

削除。

ひょ、表現の自由はどこへ~。

介護保険条例改正の参考例

昨日、手元に来た情報。

http://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/resources/7f342f25-3c07-43b2-88d7-79d989407a82/%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E4%BF%9D%E9%99%BA%E6%9C%80%E6%96%B0%E6%83%85%E5%A0%B1vol.465.pdf
(保険料率)
第十五条(略)
2~4(略)
5 第一項第一号に掲げる第一号被保険者についての保険料の減額賦課に係る平成何年度から平成何年度までの各年度における保険料率は、同号の規定にかかわらず、何円とする。
   附 則

(経過措置)
第二条 改正後の何市(区、町、村)介護保険条例第十五条第 項の規定は、平成二十七年度分の保険料から適用し、平成二十六年度以前の年度分の保険料については、適用しない。


何、この附則?

介護保険条例は、もともとの参考例の作り込みがアレだから、たしかに制定附則に減額を置くのも違和感があるし、保険料率を改正した一部改正条例の改正附則を改正するという選択肢もない訳じゃないと思うが、ちょっと勇気が必要だ。

この辺りから(?)か、参考例は、本則にこれを規定するようなので、これをベースに検討する訳だが…。

例えば、15条1項1号の対象の全員が減額賦課の対象になる場合。逆の良い方をすれば、本来の条例15条1項1号に規定する保険料率が適用されるケースがなくなり、これが空文化する場合には、本則15条5項に軽減措置を規定する手法には、違和感が否めない。というか、個人的には、機能しない条文がある例規は好きではない。

何故本則に…

附則の「改正後の何市(区、町、村)介護保険条例第十五条第項の規定は、」は、この参考例だけ見ると、何故この表記なのかわからない。

①整理(整備)条例のような条建ての場合、②直後に略称を作る必要がある場合、などを除けば、通常は、「改正後の第15条」とか「この条例による改正後の第15条」と書き、条例名を書くことはない(石毛・新版214頁)と理解しているのだが…。


この参考例、小官の如き浅学非才の身にはわからないことが多すぎる。深慮遠謀を明らかにして欲しいでござる。

年度初めの風景

オイラ、告示番号簿というものの管理を仰せつかっている。で、告示番号は、法律番号と同じで暦年管理なので、例えば告示第50号を4月1日付けで行うと、もはや3月31日付けでの告示はできないのだ。

先週、4月2日のこと。朝ドラ「まれ」を観てから出勤すると、某課長と若い職員が。

某課長「先日の■■補助要綱の制定はありがとう」
オイラ「いえいえ。とんでもない」
某課長「ときに、すまんが、このアホ(若い職員)が、●●要綱の様式改正を忘れていたようだ」
オイラ「はぁ」
某課長「3月31日付けで何とかならないか」
オイラ「できませんよ。既に4月1日付けで何本か他の告示をしていますよ。それに、この改正なら、今日付けでもいいではないですか?」
某課長「4月2日付けの改正附則なんてカッコ悪いだろう。何とかしてくれ。」
オイラ「…(メンツの問題か)」
某課長「何とかしろ」
若い職員「お願いします!」(←泣きそう)


オイラ、立ち上がったPCから、先日の■■要綱のデータを呼び出す。

■■要綱

   附 則
 (施行期日)
1 この告示は、平成27年4月1日から施行する。
 (●●要綱の一部改正)
2 ●●要綱(平成17年××市告示第△号)の一部を次のように改正する。
 様式第3号を次のように改める。


オイラ「…あとは、うちの課長と話してください。何があっても、■■要綱の改正に伴う様式改正と言ってください。」
某課長「それで納得していただけるだろうか。法制執務的には問題ないのか?」
オイラ(ないわけないだろ。うちの課長が納得するものか)

課長「yatsuka、ちょっと来い」
オイラ「へい」
課長「告示を訂正するのか?というか、コレ、法制執務的にOKなのか?」
オイラ「…」
課長「お前が、OKって言うなら、俺は認めてもいい。」
オイラ(…また責任ばかり押し付けられる)
若い職員(泣きそうな眼差しで見てる。まるで子羊。)
某課長(威圧する眼差しで睨んでる。まるでレッド・ラム)

オイラ「…法制執務というより、(庁内の力関係とかメンツとか)政治の問題かと」



あとは知らない。ま、市民の方に影響が出るないようだったら、絶対突っぱねたけど。
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新年度、始まる

平成26年度まで

法規係(4)
係長(総括・顧問弁護士窓口)
同僚(例規・情報公開)
オイラ(例規・不服審査)
後輩(例規)

平成27年度から
法規係(2)+兼務(1)
係長→トナリの文書係課長補佐が兼務
同僚→情報公開・不服審査(マイナンバー・教示改正を含む。)
オイラ→例規・顧問弁護士窓口


と、実質2人体制だ。我が社、要綱まで含めれば600本超の例規があるのだが。

もともと、平職員3人というのは、23年度のときの地域主権対策のための増員だったので、今回は22年度以前に戻ったのか。で、係長は、文書係が公文書館を建設する事業計画なので、そちらに増員された。課としての係長の数は変わってないのか。

というか、引継先として、同僚とオイラで可愛がってきた後輩を、教育委員会に持っていくとは…。
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