駄文の杜

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二段ロケット…?

マイナンバー法が施行される影響で、10月5日に向けて個人情報保護条例を改正する必要ある。で、種種の本や先行する自治体さんの議案を参考にして議案の素案を作ったりした訳だが、施行日が異なったりして、施行期日を書くのが厄介だった。

これを市民課に決裁を回してみたところ、「施行日が複雑だから、二段ロケットにしてはどうか」というご意見をいただいた。


二段ロケット。
例えば、石毛さんの『法制執務詳解』(新判Ⅱ7頁)では、
例えば溶け込んだ条文を、異なる施行日で更に改正する場合に用いる。
このような改正は、都度行えばよいが、すると都度議決を要するから、この方式による場合があり得る(意訳)

としている。

すると、「施行日が複雑だから」という理由だけで、二段ロケット方式とできるかどうかは疑義を感じない訳ではない。

例えば、この本は、その続きで
法律の場合には、改正法で施行日を異ならせれば済む場合と2段ロケット方式にしなければならない場合が混在し、前者を含めて、条建てにしている(意訳)

いう書き方をしている。

これは少なくとも、施行日を異ならせれば済む場合のみの2段ロケットを積極的に認めているようには読めないし、或いは「法律の場合には」に力点を置けば、これに対し条例の場合には…という反対解釈の含みも見え隠れする(気がする)。

ということで、オイラ程度の凡夫には、施行日が異なるだけの場合に2段ロケットを用いるという積極的な根拠を見つけることは難しく、踏ん切りがつかない経験を何度もしてきた。


こう見えて、オイラは所管課のために、条例改正を成功させることに心血を注いでる。
なので、「迷ったときは無難な方法」「最悪の事態を想定する」というのが、このホル・ホースの人生哲学だ(誰がホル・ホースかっ)。
そんな訳で、今までオイラは、単に施行日を異ならせれば済む場合に、条建ての議案とした経験はなく、幾度も泣きながら残業して施行日の規定振りを工夫してきた。

しかし、ここで考え、はっと気づいた。

少なくとも故・竹中裁判官を師と仰ぐオイラにとってみれば、この改正案は、必ず議決されなければならない訳ではない。そう。チャンスなのだ。今まで避けてきた施行日が複雑という理由のみでの二段ロケットという冒険をしてみる格好の機会ではないだろうか。


ちなみに、仮に、このような方法が可能として、これを「2段ロケット」と呼ぶのには、疑問があるだろう。

2段ロケットを絵にすれば、
(発射)→→→(2段目点火)→→→◯

だが、施行日が異なるだけの場合は、
(発射)→→◯
 (発射)→→◯
  (発射)→→◯
と、単なる連射に過ぎない。

そう。2段ロケットは、複数回の議会上程という手間を避けるという趣旨から生まれたテクニカルな技術であるのに対し、今回行おうとしている速射砲は、
①附則の施行期日を泣きながら書き分ければよく、、
②二段ロケットにしなくても、複数の議会に上程する必要もない。
つまり、どちらかといえば、原則的な条例案の方がむしろテクニカルな技術であり、テクニカルという視点で整理すれば、形式は同じ二段ロケットだが、向いている方向は正反対だ。

なので、単に施行日の問題を理由として、二段ロケット風速射砲を装備する妥当性は、「わかりやすい」という点に求められよう。
なるほど、何代か前の首相の治世で、「法文を分かりやすくする」という号令一下、法令用語の言葉狩りが行われたことがあったので、或いはそういう整理も不可能ではないかも知れない。


ということで、第2案として2段ロケット風速射砲の議案を考え、課長に話に行ってみた。

課長「え、これを2段ロケットにするのか?」

そうだった。
現課長は、2次一括法の時の課長補佐だ。
2人で泣きながら、深夜に及ぶまで、あの施行期日を読み解いて、蛍光ペンで色を塗った課長補佐だ。
カラフルなモザイク絵みたいになった官報を見て、2人で夜食のカップ麺を食べた課長補佐だったんだ…。

かくしてオイラの野望は、今回も潰えた。
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