駄文の杜

ネタ元に対して畏れ多い落書きになったため改題
TOP ≫ ARCHIVE ≫ 2015年06月
ARCHIVE ≫ 2015年06月
      

≪ 前月 |  2015年06月  | 翌月 ≫

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | Comments (-) | Trackbacks (-)

無題

例規の所管課に品の無い嫌味を言われたが、言い返せなかった。同じような言葉を口にするのは、少なくともオイラの良心が躊躇するし、品がある嫌味も思い浮かばなかった。


結局、役所というところは、声が大きい者が強いらしい。そう。一部の例規の立法事実は、論理や統計資料ではなく、デシベルだ。

裁判になったら、その大きな声で、例規の妥当性を支えてください。

そういえば、今日の夕飯のデザートはチーズケーキとキットカットとパルムだった。なので、これ以上、考えるのは摂取したカロリーが勿体ない。オイラは燃費が悪い。寝よう。
スポンサーサイト

「上下」から「対等」へ


法制執務の研修講師を仰せつかっているオイラ。人前で話すのは嫌いなのだが、仕事ですから、はい喜んで。
で、政策法務の本とかから拾った言葉を、よく使う。

「昔の機関委任事務が廃止され、今では国や県と市は"上下"ではなく"対等"なんですよ。自分たちで主体的に法解釈とかしてくださいな」


例えば、

空家等対策の推進に関する特別措置法
(空家等対策計画)
第六条 市町村は、その区域内で空家等に関する対策を総合的かつ計画的に実施するため、基本指針に即して、空家等に関する対策についての計画(以下「空家等対策計画」という。)を定めることができる。

まち・ひと・しごと創生法
(市町村まち・ひと・しごと創生総合戦略)
第十条 市町村(特別区を含む。以下この条において同じ。)は、まち・ひと・しごと創生総合戦略(都道府県まち・ひと・しごと創生総合戦略が定められているときは、まち・ひと・しごと創生総合戦略及び都道府県まち・ひと・しごと創生総合戦略)を勘案して、当該市町村の区域の実情に応じたまち・ひと・しごと創生に関する施策についての基本的な計画(次項及び第三項において「市町村まち・ひと・しごと創生総合戦略」という。)を定めるよう努めなければならない。


何となく、最近の法律にはこの手の条文が多いような気がする。

もっとも、オイラは条文読んで、判例調べて、学説調べて、用語用字を整理するのが仕事で、政策とか考えるCPUは積んでいないから、難しい話は解らないけど。


研修で、オイラのバカな話を聞いて、事務室に帰って、所管する仕事の関連法を読んだ方は、こういう条文をどう思うのだろうか。

交通安全係

友人が今年の4月に某課の交通安全係へ異動になった。

http://grapee.jp/43361

この件で忙しそうだと思い、先日酒を飲みに誘い、2人で周りに聞こえるように話をする。

オイラ 「どう?交安の仕事は?」
友人 「いや、はじめは俺に交安係なんてエリート部署、勤まるかどうか不安がったけど、慣れて来たよ」
オイラ 「例の法改正の影響は?」
友人 「もうそろそろ摘発される奴がいても不思議とも思えないね。」
オイラ 「職場にも、抵触しているヤツはいるんじゃね?」
友人 「そうそう。朝夕は、フラフラしているように見えて、交安係は実は巡回しているから」
オイラ 「怖い怖い。さすがは交安だ。」

さて。具体的な内容に触れず、かつ、「交通安全係」を「交安」と敢えて略して話したのは、他でもない。

オイラも友人も、公安を念頭に話をしているからだ。
もう少し酒が進めば、転び公妨の寸劇でも演じただろう。何て、稚拙な自己顕示欲。お互いにこの齢になっても中二病が治らないから、今となっては無二の親友だ。

ちなみに、友人はオイラを呼ぶとき「センセイ」と呼び続けた。

うーん。

・公安所属の公務員らしきオッサン
・「セイセイ」と呼ばれるオッサン

正体不明だ。周りの人はどう思ったろう。
ビクビクしたろうか。辟易しただろうか。何者かしらと首を傾げたろうか。

彼らを、一般に「囚われの聴衆」と呼ぶ。受忍限度を超えると損害賠償が認められることもあるだろう。

経営のセンスか…

ふるさと納税が人気のようだ。
http://www.furusato-tax.jp/rank.html
っていうか、ランキング上位の自治体はズゲーな、とか感心してしまう。

個人的には、ふるさと納税してくださった方に、お礼として形あるものをお送りするのも素敵と思うが、できれば、我が誇るべき地方都市に足を運んでくれるようなお礼をお送りするというスタンスがより素敵と思う。

最も歴史好きの琴線に響いたのは、弘前市さんの一口城主。
http://www.hirosakipark.jp/15065.html

オイラのように、保守的な者には驚天動地のアイディアを生み出すことはできないのだが、若手は色々検討しているようで、大口の寄付を対象にした公の施設での披露宴とかいうビックな案を耳にした。

万一にも話が具現化すれば、スタッフから余興に至るまで、職員(きぐるみを含む。)が全面協力し、料理とかは特産品の満漢全席みたいな感じだ。一応、声が掛かってもいいように、神職の資格を検討してみるか。どうも通信課程で取得できるようだ。
http://jinja.jp/modules/chishiki/index.php?content_id=143

ちなみに、指定管理の場合は別にしても、直営の温泉宿とかの入浴券や宿泊券をお礼の品にする場合、例規的にはどうなのだろうか。使用料の減免という考え方もできなくはないだろうが、温泉だったら入湯税とかあるだろうし、すると減免してもいいのか悩ましい気がする。

ま、我が社ではそんな話になってないので、そしてカーズは考えるのをやめた。

不安

明け方、不安で目が覚め、時計を見る。カーテンの隙間から白み始めた空が見える。目を遣ったデジタルの時計のディスプレイは、緑とも青ともつかない色で時間を映し出す。

4:24。
「詐害行為取消権か…」
ぼくは、ぼんやりとした頭が、比較的早く答えに辿り着いたことに安堵して、再び束の間の眠りに落ちた。


30代も折り返し、ぼくは、最近、ある不安に支配されている。

「日ごとに、バカになっている」

時間とともに低下する脳の機能には抗しえない。そんなことは理解しているが、その厳然たる事実が堪らなく不安だ。ネズミがいたら花束でも渡しそうだ。ラルフ・ネルソン版なら、まごころを君にという感じか。

そんな訳で、出勤中に見かける車のナンバー(1044までに限る。)、昼飯を買ったコンビニのレシート。ふとした文字列を目にすると、愛する法律の女王の条文を頭の中で検索するが、思い出せないことが増えた(コンビニは不法行為近辺が多い。)。

「ピアニストは1日練習を休むと、技術が後退する」とか思い出しながら、最近はお昼休みの間の5分~10分間、柴田S式一問一答法律用語集とかを読んでいる。もう司試とか司法書士とか受ける気力を持つのは難しいが、この本は学部生時代の基礎知識を確認するのに重宝する。


不安な毎日の中、第一法規さんの「自治体法務検定」という試験を再び受けてみようかと考え、先週くらいから当時のテキストを読み始めた。

この試験の素晴らしいところは、結果表に科目ごとの得点と順位が表示されるところにある。といっても、1位を獲れた訳ではなく数人に敗れてしまった訳だが、「そこそこデキても1位になれない」という、自分の人生を再確認することができる。

恥を晒せば、ぼくは、若い頃にアイデンティティとというものを適正に確立できず、エリクソン的な言い方(←たしか)をすれば、他者との差異、得手不得手の相対的な位置関係によってのみ自己の座標を特定してきた。そんなぼくにとってみれば、科目の得点と順位という指標を与えてくれるシステムは、とても甘美なものに見える。少なくとも、職場では、こういう自己の立ち位置の把握ということはできない。


こういう壊れた人間が幸せになるためには、国がもっと国家資格を作るべきではないのか。情報処理技能者のときは思い切った整備したではないか。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/seido_gaiyo.html
例えば、
「ここに居ても良いんだよパスポート試験」
「基本結婚しても良いんだよ技能者試験」
「応用そろそろ休んでもいいんだよ技能者試験」
「40前には子ども作るべきストラテジスト試験」
「じゃないと大学出るまで再任用で働くことになるアーキテクト試験」
「今が命の使いどころだマネージャー試験」
みないな。

そしたら、レベル4までは頑張って取る。

削除

削除

削除

あ、ありのまま…

…あ、ありのまま、今、起きたことを話すぜ。

「給与表を次のように改めようとしたとき、ページ末と次ページ頭の罫線(横)を消そうと思ったら、予想もしない罫線が消えていた。」
「セルが結合するくらいなら見て解るが、全く関係ない罫線が消えてしまった。」

何を言っているか解らねーだろうが、議案データを作っている俺にも解らなかった。

ただ、オレのワードのスキルが拙いとか、マイ○ロ・ソ○トが俺を陥れようとしているとか、そんなチャチなものじゃぁ断じてねぇ。
もっと恐ろしいものの片鱗を見たぜ。


ま、今回は給与条例じゃなく、似たような大きな表(利用料金)を持つ条例だったのだが。

ページをまたぐ表の場合の罫線の処理って、ウチだけのローカル・ルールなのかなぁ。他の自治体さんもそうなのかなぁ…。

はっきり言って、条文を練り上げてまとめるより、ワードの操作で悩む時間の方が長かった案件だ。

課長 「アレ、先週、遅くまで残っていたらしいけど、上程する条例、少ないね」

ええ。実は、ワードが使えなくて。なんて言えない。

オイラ 「いや、改正は利用料金だけなんですけど、泉佐野とか上尾の判例に照らすと、利用拒否事由に疑義がありまして」

なんて、息を吐くように嘘を言う。

課長 「ふーん」(←疑っている)

住民サービス

オイラ 「この条文、もう少し練り直しましょうよ」
先方① 「き、君は、住民サービスを考えている我が課の方針にケチをつける気か」
先方② 「な、なんて恐ろしいことを口にするのだ。それでも公務員か!!」
月影千草 「…恐ろしい子!」


例えば建設課の職員が「住民サービス」向上のために、境界立ち合いとかのついでに表示登記を代行したらどうか。
あるいは、固定資産税課が相続登記をしたら?
農業委員会事務局職員が農地転用の書類を作成するのは「住民サービス」だろうか?
契約課の職員が経営事項審査や経営分析申請したらどうか?

行政の担当部局で事務をしている職員にとっては、ついでに書類を作成するのはそれほど大変じゃないし、ともすればお褒めの言葉を頂けるかも知れない。が、これらは土地家屋調査士や司法書士や行政書士の皆様の仕事であって、こちらの皆様からは「民間を圧迫する」という批判を賜るかも知れない。

これらは法律によって罰則がある場合もあるのでいいのだが、罰則がないような無限の海原に、「住民サービス」というアヤフヤな船で漕ぎ出すのはちょっと怖い。

ちょっと前、「この印刷機、ほとんど使いませんから、サービスの一環として1枚5円くらいで市民に開放しましょう」という若手のアイディアが出たことがある。もし、このサービスを開始すれば、役所の目の前のコンビニで『マンガで解る独占禁止法』とか売ると思うが。


こういう即物的な話のうちはいいのだが、最近は、このような傾向が法解釈や制度運用の場面で見られる。

いわゆる具体的妥当性と法的安定性の相克という話では、行政法分野は法的安定性に重きを置いてきた。このあたりをして、従前は「お役所は杓子定規でダメ」という批判がされることがあった訳だが、今では振り子は逆に振れているかも。

最近、条文を曲解してまで目の前の事案を解決しようとする職員と、何度も議論した。

法律の解釈論の場合、命令や通達、裁判例を調べて先方と話をする。で、相手が言葉に詰まったときは、最近は「住民サービス」という装備が登場する。この剣で武装した相手に対して、反論する立場で議論するのはアホのすることだ。(一昔前は鉄拳が飛んできた)

オイラなりに思うところがあるので、その手の議論で負けたくないが、勝ったら勝ったで「アイツは住民サービスに反対した」という部分だけ切り取られ、周囲から危険視されることになる。

このご時世、制度なり法解釈について本当に「住民サービス」を根拠に独自の運用をする必要があるなら、立法事実を整理して、上乗せでも横出しでもいいから条例化すべきだと、オイラは思うのだが。

どうも、この言葉を魔除け(法制担当除け)の呪文のように使っているのではないか、という疑いが拭えない。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。